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『プリンセス・プリンシパル』公式英語吹き替え版と日本語版のセリフ比較

『プリンセス・プリンシパル』続編が公開されるまでの間、新しい情報の供給が少なくてしんどい日々が続きます。こんなにも続きが待ち遠しいアニメは多分これが初めてです。

さて、『プリプリ』の英語吹き替え版がアメリカで出ることは、今年9月にTwitterで知ったのですが、気になってPVのサンプル音声を聴いた時、個人的に衝撃と一種の感動を覚えました。

『プリプリ』に関しては、「20世紀初頭を舞台に、イギリス人キャラがイギリス英語で喋っている」という劇中の設定があるため、英語に翻訳するとしたら、単に日本が舞台の作品を翻訳するのとは事情が異なってくるだろうとは前から思っていました。
その時代で見て違和感のない単語のチョイスが求められますし、スパイもの、そしてスチームパンクものならではの専門用語もセリフ中に頻出します。

それらを海外版でどのように翻訳・吹き替えしているのか、強く興味を持つようになりました。そこからこの吹き替え版BDを購入するに至るまでは、そんなにためらった記憶はありません。
個人的に『プリンセス・プリンシパル』が、人生で初めて(日本語版の)BDセットを全話買い揃えたアニメになりましたが、ほぼ興味本位だけで海外からBDを取り寄せたのも、もちろんこれが初めてでした。
沼にハマるってこういうことなんでしょうね……。

吹き替え版について

  • 制作は、アメリカのライセンス企業”Sentai Filmworks”(公式サイト→https://www.sentaifilmworks.com/)。主に日本アニメをアメリカ向けにローカライズして販売している企業らしく、『けいおん!』や『ガールズ&パンツァー』などなど、新旧もジャンルも問わず、多彩な作品を手掛けているようです。
  • 『プリンセス・プリンシパル』吹き替え版は、2018年9月25日にリリース。英語吹き替え音声と、日本語音声+英語字幕の2種類で視聴できます。本編映像はもちろん、特典のピクチャードラマも収録されているので、基本的に日本語版ディスクの映像は全部そのまま入っていると見て良いと思います。
  • 販売は通常版とプレミアムボックスセットの2形態で、通常版はディスク2枚組のみのシンプルな構成。プレミアムボックスセット版だと、日本語版BDに特典として付いていたシークレット・ファイルやインタビューブックレット、設定資料、ポスターなどなどが全部盛りの豪華セット。
    ちなみに通常版は定価で69.98ドル、日本円でおよそ7,770円ぐらいで、割引があればもっとお安いです。日本語版BDを全部買うと約4万2千円以上かかることを思えば破格の値段です。

吹き替え版 全体的な感想

以下、収録内容全体を通して感じたことを書き連ねます。
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2件のコメント

カテゴリー: 良いモノ語り, 良いモノ語り -アニメ

アニメ『キノの旅 the Animated Series』(2017)(かんたん感想)

はじめに

アニメの感想を書く前に、もしかしたら『キノの旅』と私の最初の出会いの話から書き始めた方が良いかもしれません。

というのも、2017年秋に放送された新アニメ版は、既に人生のどこかしらの時点で『キノの旅』と出会ったことがある人達がメインターゲットなんだと思います。このアニメが初めてという人もそれなりにいるんでしょうが、17年も続いている作品の知名度は相当でしょう。
そういう私が初めて小説『キノの旅』を手に取ったのは、中学2年生の時でした。よく休み時間を図書室で過ごす手合いだったので、全ての本棚に収まっている本の背表紙を眺めているうちに、この本を見つけることになりました。ライトノベルと呼ばれる本に出合ったのもその時が初めてでしたし、表紙にキャラクターの美麗なイラストが堂々と載ってる本も読んだことありませんでした。
黒星紅白氏のカバーイラストがいつも気になって眺めていたのを覚えています。(このキャラは一体……? 男の子? 女の子? 銃を持って戦うの……? バイクに乗って旅するの……?)十代半ばの読書生活を狂わせるには十分な作品だったことはお分かりかと思います。

勇気を出して読み始めてみようと思いましたが、いつもⅠ巻が誰かに借りられていて、Ⅲ巻以降が飛び飛びで置かれているだけでした。「(ショートストーリー集だから)どの巻から読んでも大丈夫だよ」という当時の友人の言葉を信じ、私が読み始めたのがⅢ巻です。
キノの旅 (3) The Beautiful World (電撃文庫)
よりによって1話目から大分ハードな内容だったこの巻からなぜ読んでしまったんだろうと今でも思いますが、ともかく当時の学校にあった巻は、その後全て読破しました。すっかりこのシリーズにハマっていました。

まだ当時はそれぞれのエピソードが持つ寓話としてのメッセージをよく理解できてはいなかったと思いますが、それでもキノとエルメスが走っていく、奇妙で不思議な旅路を追うだけで楽しかったです。
が、Ⅻ巻ぐらいまで読んだのを最後に、学校の受験やら何やらという時期を挟んで、ぱったり読まなくなってしまいました。本屋で買って続きを読むということもしませんでした。(借りて読んだ本は、往々にしてこういうことになる気がします。)その後もシリーズはどんどん巻数を重ねていき、私はついていくタイミングを失ったまま、他の物事に時間をかけて生きてきました。興味は移り変わるものです。

そういったところに、再び『キノの旅』はアニメとなって現れました。「再び」といっても私は’03年のバージョンを観ていませんが、それでも昔好きだったキャラクターをもう一度観られるのは素敵なことです。

〈↓ネタバレあり Spoiler Alert!↓〉
・アニメ『キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series』(2017)

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アニメ『プリンセス・プリンシパル』スパイ作品へのオマージュの数々を読み解く

スパイが出てくる小説や映画が大好きなので、『プリンセス・プリンシパル』は第1話Aパートからもう惚れてしまうくらいでした。個人的に久しぶりに毎週欠かさずリアルタイムで追って観たアニメです。

本作の面白さは色々なところにあると思いますが、何よりも好感を覚えたのは、本作が過去の名作スパイ小説、スパイ映画などから影響を受けていることが、かなりはっきりした形で見て取れることです。オマージュといって良いと思います。それも結構な数に上ります。

この記事では、そんな『プリンセス・プリンシパル』に込められている、スパイものへの数々のオマージュを見ていってみます。

話の核心に迫るようなネタバレは回避していますが、本編をある程度視聴してからお読みいただくことをおススメします。

 
1.アンジェ・ル・カレ
これはもう有名な話ですが、第2話冒頭などで語られるアンジェの変名の苗字の元ネタは、イギリスのスパイ小説家、ジョン・ル・カレです。
この小ネタは、本作のオマージュ元の大部分がル・カレの作品であることを、はっきり示しています。

ジョン・ル・カレは、現実のイギリスの諜報機関MI6(正しくはSIS)などで本物のスパイとして働いたことのある小説家。『寒い国から帰ってきたスパイ』、『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』、『ナイロビの蜂』、『誰よりも狙われた男』などの著作が有名で、多くの作品が映画化されています。(ジョン・ル・カレ -Wikipedia)

詳細は後述しますが、このうち『プリンセス・プリンシパル』に一番大きな影響を与えたのは、長編小説『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』(1974年)と、それを映画化した『裏切りのサーカス』(2011年)だと思われます。(※詳しくはこの制作者インタビューでも語られていますね→橘正紀監督、梶浦由記さん、湯川淳CPに聞くTVアニメ『プリンセス・プリンシパル』誕生秘話

ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)

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裏切りのサーカス コレクターズ・エディション [Blu-ray]

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ル・カレ作品の特徴を一つ挙げるとすると、いわゆるジェームズ・ボンド的な、派手でアクションに溢れたスパイとは全く反対の位置にある、もっと地味で冷酷でリアルな世界――監視とか尾行、聞き取り調査がほとんど――のスパイを描いていることです。

『プリプリ』も一見アクションが目立ちますが、例えば第2話や第6話、第8話のように、かなり地道で慎重さが求められる任務、そちらの方に実は本質があると思います。本当に外連味だけのスパイアクションにしたかったら、わざわざそんなエピソードは入れないはず。そして、そういったリアリティ重視のスパイ描写を含めながら、上手いことエンタメに仕立て上げられている作品は、なかなかありません。
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2015年に出会った作品達を振り返る

もうすぐ2015年終わるという感覚がしないのですが、もう終わりみたいです。
個人的に今年は色々と変化が多かった一年で、それに順応していくので精一杯という印象でした。やろうと思っていたことができなかったり、だらだらと先延ばしになったり。当たり前ですけど、時間って有限ですね……。
そんな中でもきちんと本を読んだり映画観る時間は確保したいなと思ってます。というわけで今年もこれやります。

映画

新作

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    セッション コレクターズ・エディション[2枚組] [DVD]
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  • マッドマックス 怒りのデス・ロード
    マッドマックス 怒りのデス・ロード [Blu-ray]
  • ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション
    ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション ブルーレイ+DVDセット(2枚組) [Blu-ray]
  • ナイトクローラー
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  • キングスマン
    KINGSMAN / キングスマン(初回限定版) [DVD]
  • ジョン・ウィック
    ジョン・ウィック コレクターズ・エディション(スチールブック仕様・日本オリジナルデザイン) [Blu-ray]
  • 屍者の帝国
    屍者の帝国 [DVD]
  • ハーモニー
    ハーモニー [DVD]
  • コードネーム U.N.C.L.E.
    The Man from U.N.C.L.E コードネーム U.N.C.L.E. US盤Blu-ray
  • 007 スペクター
    映画パンフレット 007 SPECTRE スペクター
  • スター・ウォーズ/フォースの覚醒
    スター・ウォーズ/フォースの覚醒 [Blu-ray]

旧作

コラテラル
コラテラル スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

映画の当たり年なので、観たい映画は機会を逃さずに観に行けたかと思います。何度かリピートで観に行った作品もあって、今年映画館に行った回数で言えば20回ですね。
実は今年でIMAX上映を初めて観に行くようになったんですけど……、映像と音響に完全にハマってしまいました。今後は気になる映画はIMAXでチェックすることにすると思います。少し料金を足してでも観に行く価値があります。
ちなみに、『ジョン・ウィック』のIMAX上映は2回観に行きました。おかげで、せっかくムビチケカードを買ったのに一度も使わないまま(IMAX上映の席予約には使えないので)、上映期間が終了してしまいましたが、今となっては良い思い出です。
いやホントに今年の映画は何から何まで伝説級です……。
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映画『ハーモニー』 (かんたん感想)

イントロダクション

『屍者の帝国』に続いて、『Project-Itoh』の映画第二弾。原作はもちろん、伊藤計劃が書いた最後の完成された長編『ハーモニー』。
監督は二人体制で、なかむらたかし氏とマイケル・アリアス氏。制作はSTUDIO 4℃

優しさで覆われた世界に嫌気が差している主人公役に沢城みゆき、そんな世界を転覆させようとそそのかすカリスマ的な親友役に、上田麗奈。そしてその二人の間に立つ重要なポジションの少女役には洲崎綾。他にも、榊原良子チョー、『屍者の帝国』から引き続き登場の大塚明夫三木眞一郎など、こちらも実力派ばかり。

日本の公開日は2015年11月13日。

あらすじ

これは、”ETMLバージョン1.2″によって記述される、「わたし」の物語。

近未来のニジェールの砂漠地帯。一面のひまわり畑の端で、世界保健機構(WHO)の「螺旋監察事務局」の上級監察官である霧慧トァン(演: 沢城みゆき)は、トゥアレグ族の一団と接触する。一団の男アサフ(演: 大塚明夫)は、トァンらを「医療の民」と呼び、トァンからナノマシンの医療パッチを受け取る。
かつて世界規模で起きた「大災厄」の後、トァンらの属する医療社会では、人類の健康を至上価値とし、人命を社会の重要リソースとする「生命主義」が掲げられた。そこでは誰もが「WatchMe」と呼ばれるナノマシンを体内に注入して健康を管理し、病気を駆逐していた。酒や煙草などの不健康な嗜好品はご法度とされていたが、生命主義のことを倦んでいるトァンは、平和維持活動という任務の傍らで、医療パッチとの交換でそれを戦場で仕入れていた。トァンが基地に帰還すると、彼女の上司であるオスカー・シュタウフェンベルク(演: 榊原良子)が待ち受けており、トァンが嗜好品を隠し持っていることを咎める。螺旋監察官がそれらを持っていることが公になれば重大な不祥事となるため、シュタウフェンベルクはトァンを謹慎処分とし、日本へ帰国させる。
13年前、日本の女子高生だったトァンは、御冷ミァハ(演: 上田麗奈)というカリスマ的な少女と親友だった。ミァハは、あらゆる人への優しさと思いやりを強要する社会を激しく嫌悪しており、トァンと、もう一人の親友である零下堂キアン(演: 洲崎綾)と共に、自殺を企てる。生きて社会の一員となることを求めてくる世界への抵抗として。しかし、結果的に死亡したのはミァハ一人だけだった。生き残ってしまったトァンは、以来罪悪感を引きずっていた。
嫌々ながら母国へ帰ったトァンは、そこで親友であるキアンと再会する。13年を経て、すっかり健康社会の模範的な一員となってしまった様子のキアンを目にし、トァンは内心で失望する。しかし、昼食の席でキアンは、かつてミァハに持ちかけられた自殺の企てを、親達に告白していたのだと明かす。トァンの自殺が未遂に終わり、ミァハだけを逝かせてしまったことを、キアンは今も悔いていた。トァンは、キアンがある意味では命の恩人であると知る。
だがキアンは突然、「ごめんね、ミァハ」と呟くと、唐突にテーブルナイフを自分の首に突き刺した。その時、健全な世界の各地で、大量の人間が一斉に自殺を図る事件が起きていた――。

〈↓ネタバレあり Spoiler Alert!↓〉
・映画『ハーモニー』
・小説『ハーモニー』
・映画『屍者の帝国』

レビュー

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