映画『コードネーム U.N.C.L.E.』 (かんたん感想)

イントロダクション

なぜかスパイ映画が続けて公開されるこの2015年。『ミッション:インポッシブル』『キングスマン』に続いて公開されるのは、1960年代のテレビドラマ『0011 ナポレオン・ソロ』のリメイクとして公開される今作。
監督は、映画『シャーロック・ホームズ』シリーズのガイ・リッチー。あのシリーズが好きな人は今作もハマれるはず。

バディー・ムービーということで、主役級は二人の役者。スーパーマンの役でお馴染みのヘンリー・カヴィルは、何か以前「次期ジェームズ・ボンド役をやりたい」と言っていたような気がします。相方役にはアーミー・ハマーで、対照的な役割を演じるとともに、ちょっとしたギャップのある可愛さも見せていてポイント高いです。間に立つヒロイン役には、アリシア・ヴィキャンデル
他にもジャレッド・ハリスとかヒュー・グラントとかが出ています。なぜかデビッド・ベッカムがカメオ出演してることでも話題に。

イギリスでの公開が2015年8月7日。日本では11月14日。

あらすじ

1963年、壁によって東西に二分されているベルリン。ある一人のスーツを着た男(演: ヘンリー・カヴィル)が西側から東側へ、ゲートを通って渡る。彼はとある自動車整備工場に入り、そこで整備士の女性、ガブリエラ(演: アリシア・ヴィキャンデル)に接触する。男は、彼女の父親を捜しているという。その父親は第二次大戦中、ナチスの核兵器の技術者だったが、アメリカに協力していた。しかし、最近彼が謎の失踪を遂げる。ギャビーことガブリエラは行方は知らないというが、男は彼女を西側に連れ出し、父親との接触の機会を狙うつもりだった。
男は何者かに尾行されていることを知る。ギャビーと共に車に乗って工場を出た男は、同様に車で追ってきた尾行者(演: アーミー・ハマー)を撃つが仕留められず、カーチェイスになる。最終的に尾行者の車を壊すが、それでもなお尾行者は反撃を開始してくる。尾行者の正体はKGBのエリート、エリヤ・クリヤキン。彼の任務は、ギャビーを生きたまま捕らえ、同様に彼女を狙うCIAエージェント、ナポレオン・ソロを排除することだった。
ソロとギャビーは、クリヤキンの必死の追跡を振り切り、西側へ逃亡することに成功する。それでソロの任務は終わりのはずだったが、彼の上司は、派手な騒ぎを起こしたソロを快く思わない。ソロは大戦中は陸軍にいたが、戦後泥棒を働いて逮捕され、その刑罰を免れる代わりにCIAでスパイとして働かされていた。立場の弱いソロは渋々任務を承諾するが、翌日上司から説明を受けるまさにその場に、クリヤキンが現われる。取っ組み合いを始める二人。だが、上司に「相棒を初日から殺すな」とたしなめられる。今度の任務は、米ソが手を組んで行うものだった。
ギャビーの伯父(アンクル)であるルディは、イタリアのとある船舶会社で働いている。その経営者であるヴィンチグエラ一族は、戦前はやはりナチスの人間で、現在誘拐したギャビーの父に新型核兵器を作らせている疑いがある。ソロとクリヤキンの任務は、ギャビーの父の救出と核兵器の奪取。かくして、互いにいがみ合うソロとクリヤキン、その間に挟まれるギャビー達3人の特殊作戦が始まった。

〈↓ネタバレあり Spoiler Alert!↓〉
・映画『コードネーム U.N.C.L.E.』

レビュー


 

肩肘張らないスパイのバディーもの

変にシリアスでなく、本物らしさにこだわり過ぎているわけでもなく、かといって突拍子も無いほど非現実的というわけでもなく……。文字通り、気楽に観られるスパイアクション映画という感じでした。
『シャーロック・ホームズ』を知ってる人なら分かる通り、映像のスタイルはまさにあのままです。小刻みに挟まれるフラッシュバック、スローモーション、音楽のみの映像、などなどの編集手法は相変わらず。

ファッションと美術、そして音楽の面で随所に60年代スタイルを見せつけてきて、リアルタイムで見たことのない私のような人間の目にはとても鮮やかです。映像から常に漂わせる軽妙洒脱な雰囲気が、この映画を形作っています。
特に音楽といえば、作曲はダニエル・ペンバートンで、個人的に映画『悪の法則』の時の音楽が良すぎて思わずサントラまで買ってしまったんですが、今回も耳に残る非常に良い曲ばかりでした。随所に挿入される実在の曲も、センスの良いチョイスばかり。

また、バディものらしく、いがみ合っていた二人が最後には息ぴったりになるまでの過程の描き方も、順当な段階を踏んでいるという感じでした。やっぱり、お互いに相棒に命を助けられる経験というものを一つは入れておくのが鉄板ですね。クリヤキンの父親の腕時計の伏線も、最後に効いてきてニクいところ。
一方、その間にいるヒロインのギャビーも個性が際立っていて面白かったです。スパイものの女性キャラにはありがちな二重スパイという立場でしたが、クリヤキンと一緒にいるとだいたい面白いことになるのが最高。

個人的にはもう一つくらい、ソロとクリヤキンのアクションシーンが欲しいかも、というところでした。序盤のチェイスシーン、中盤のボートの脱出シーン、そしてクライマックスの島での戦い、がそれぞれメインのシーンになると思いますが、観終わって振り返ってみると、ほんの少しもの足りなさも感じてしまいます。最後のミサイルの決着の付け方も、鮮やかですけどちょっとあっさりだった感じも。
言い換えれば、それまでのプロット・映像展開が非常にテンポが良くて、あまり時間が経ったことを感じませんでした。(元からあまり映画を観て”長い”と感じない人間だからかもしれませんが。)島に上陸する際の戦闘も、音楽とカットを断片的に見せるのみのシーケンスに短縮していて、合理化が進んでいます。他の映画だったらここも一から全部見せてしまいそうなところ。

それにしても、直近の映画ではむしろ珍しいくらい、続編制作が決まっているかのような露骨なエンディングでしたが、果たして同じ路線で次作も上手く行くかどうか…。

広告

コメントする

カテゴリー: かんたん感想 -映画

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中