アニメ『悪魔のリドル』を今ごろ観終わった (かんたん感想) +「リドル展」最終日レポ

テレビアニメのレビューを書くのは、このブログでは初めてとなります。
やや今さら感はありますが、2014年春アニメ、『悪魔のリドル』です。

余談から始めますが、もともとアニメ放送期間中はこのアニメは3分の1まで観てました。(同時期にもう1作品観てましたが、そのレビューはまた後日。)
アニメ公開前のティザーとか宣伝の段階で観ようとは決めていたんです。「美少女」、「暗殺者」、「アクション」……ストライクゾーンだったので見事に引き寄せられたのでした。あと好きな声優の金元寿子さんが出演してたから……
個人的にアニメを1クール毎週追うのは昨年ぶりで、4話までは何とか見続けてたんですが(ニコニコ動画の無料配信期間を利用)、リアルの忙しさもあって観なくなり始め、気づいたらいつの間にかアニメは進行、終了……。
「切った」のとは違って、気になるけど見る時間無い……というのがズルズル続いた感じです。(個人的に、毎週同じ番組を追いかけるのが最近しんどくなってきて……という話もまたどこかで。)

今年の夏は、これまでの積読本とか観たかった映画とか、いろいろな作品を消化することに集中してるんですが、このアニメのこともずっと引っかかってました。
なので、まず原作の漫画1巻を買って読了した後、改めてニコニコ動画で有料配信パックを購入し、ようやく完走しました。
……余談が長くなりましたが、後のレビューには一応そういう背景があったということだけ、書き留めておきたかっただけです。
それでは、いつものようにまず作品の紹介から。

アニメ『悪魔のリドル』 公式サイト
http://akuma-riddle.com/

【ニコニコ動画】悪魔のリドル 第1問「世界は□□に満ちている」

イントロダクション

原作高河ゆん、作画南方純の漫画『悪魔のリドル』(KADOKAWA)のテレビアニメ版。原作漫画は連載中なので、まだそちらが完結しないうちの先取りアニメ化ですね。
巨大な学校、ミョウジョウ学園の10年生(高校1年)で開かれる謎のクラス「黒組」を舞台に、1人のターゲットと12人の暗殺者の女子生徒達による、外連味と殺意と謎(リドル)の渦巻く学園生活を描いています。
監督は草川啓造、製作会社はディオメディア(アニメ『侵略!イカ娘』など)。
主人公である東兎角を諏訪彩花が、ヒロインでありターゲットである一ノ瀬晴を金元寿子が、それぞれ演じています。また彼女らを取り囲む黒組の暗殺者達を、浅倉杏美、佳村はるか、内田愛美、山田悠希、内村史子、安済知佳、沼倉愛美、三澤紗千香、南條愛乃、荒川美穂、大坪由佳が演じます。(メインキャスト多い……)(以上、敬称略)
2014年4月から6月にかけ、TBS系列局などで放送されました。

あらすじ

暗殺者を養成する私立17学園で優秀な成績を修めているエリート、東兎角(あずま とかく)(演: 諏訪彩花)は、教師であるカイバ先生(演: 杉田智和)から、あるミッションを命じられる。小中高大一貫のミョウジョウ学園10年生で、特別な時期に開かれる秘密のクラス、「黒組」。兎角はそこに転校し、そのクラス内の「とある事情持ちの女子高生」であるターゲットを、暗殺しなければならない。しかし、同じクラスには、同じターゲットを狙う暗殺者達も在籍している。誰よりも早くそのターゲットを暗殺できたとき、望み通りの報酬が与えられるという。
兎角は当初、17学園で最も優秀な生徒がこのミッションに選ばれると思っていたが、その後カイバが独断で「一番間違ってる人間」として兎角を選んだと知らされる。さらにカイバから兎角の携帯電話に、「第1問 世界は□□に満ちている」と書かれたなぞなぞのメールも届けられ、兎角はいらだちを募らせる。
ミョウジョウ学園に転校し、黒組の教室へ向かった兎角は、その教室で一人先に座っていた一ノ瀬晴(いちのせ はる)(演: 金元寿子)と出会う。クラス名簿を読み上げていた彼女は、黒組を「必ず卒業する」と呟いていた――。

紹介が終わったところで、以下は本作品のレビューです。

〈!ネタバレあり Spoiler Alert!〉
アニメ『悪魔のリドル』 (最終話まで)

レビュー

「やりたいこと」は明快

まず先に原作1巻を読んだ時の私のブクログでのレビューを引用させてください。

アニメ放送時、あるネット上のコメントで、「この作品は(学園、美少女、アクションなどの点で)やりたいことがはっきりしている」という趣旨のものを見ました。確かにこの作品から(少なくともこの巻では)、ある種のシチュエーションを作り上げようとする力を強く感じます。
12人の刺客と1人のターゲットが同時に通う教室。傷だらけなのに笑顔のターゲット。彼女をなぜか守ることにした主人公。それぞれ裏の面を持つ、クセ者の殺し屋達。まるで事情を知らないかのような担任。時々謎を送りつける上官の先生。そんな暗殺クラスを定期的に開催する学園。
これらの「なぜ?」をほぼ説明することなく、物語はとにかく始まって一気に突き進みます。読者への情報は制限され、黒組生徒への情報はより制限され、兎角への情報もより制限され、一体全てを知っているのが誰なのかを予想させません。

そういう意味で、作品としての「やりたいこと」が優先され、その理由が作品そのものの「謎」(リドル)として組み込まれているという点が、面白いです。
アニメ5話くらいまで観終わった状態で購入し読了して、アニメはそれより先のエピソードをこれから見ますが、アニメ版とこの原作とで、それぞれどのように謎の答えが出されるのかについて、注目したいです。

(※「アニメ5話くらいまで」とか書いてますが、上述の通り、この時点で4話までの記憶しかありません。)
この印象はアニメ版に対してもだいたい同様です。
このアニメは、コンセプトがはっきりしてるコンテンツです。「カッコいい女の子!」「学園!」「アクション!」「百合成分!」
ストーリーの謎めいたところとは裏腹に、何をもって視聴者に売り込むべきかはしっかりしています。この作品を観て楽しめた人は、だいたいこれらのどれかしらを楽しめたからではないでしょうか。

少なくとも私はとても楽しめました。
この作品は、最後まで作品自体が持つ魅力を伝えることに徹していたと思います。キャラクターはみんな個性があってしっかり立っているし、アクションにもキレがあって、それらを軸に物語が展開されています。そこからのブレがほとんど無かったところに好感を覚えました。
もちろん1クールという尺のせいで、掘り下げがもっと欲しかった点もいくつもありますけど、お話自体は、第1話以降織り込まれていた伏線もしっかり回収して、綺麗にまとまっていたと思います。
「学園で女の子達が暗殺ゲーム」なんて、ともすれば誰かがやろうとしてたけど誰も上手くまとめられなかったような題材を、しっかりエンタメしてるアニメとしてまとめてくれたように私は思います。

「茶番」であること

この、「学園で女の子達が暗殺ゲーム」について、もう少し掘り下げさせてください。
このシチュエーション自体が尖っててぶっ飛んでるのは言うまでもありません。どうしてそうなったと訊きたくなるような荒唐無稽さがあります。

アニメ版のエンディングへの批判コメントの一つで、死んだと思われていたキャラも含め、実は全員生き残っていたオチを指して、「茶番」であるというものがありました。
しかし、それを言えば、そもそも「学園で女の子達が暗殺ゲーム」なんてお話、どれだけシリアスにやろうとしても本質的に茶番にしかなりえないでしょう。
同じ教室に凶悪な暗殺者を12人も詰め込んでおいて学校生活を成り立たせるには、なんてかなりムチャな企画なんです。伊介様だって、抜け駆けで晴を殺そうとしましたし。こんな制御しがたい状況を成り立たせられるのは、茶番でしかありえない。
それは兎角自身も早々に気づいていたことです。

「みんなで学生ごっこ……か。まるで茶番だな」
――第2問「胸の中にいるのは?」より

しかし、私は、この作品が「茶番であること」に自覚的であったと考えます。
だからこそ、この作品は、「この茶番になぜ加わらなければいけないのか?」、「茶番を仕組んでいるのは誰だ?」、「この茶番がなぜ成立するのか?」という、登場人物達にとっての「リドル」がストーリーの軸になっています。

アニメ11話では、兎角が晴を「守ろう」という思いに至った真相が明かされます。
映画『レオン』だったり何だったり、殺し屋ものは守り守られの関係を描くことに長けたジャンルです。でも、殺し屋が(ヒロインなどを)守るようになった理由は本来あまり踏み込まなくてもいいところです。「次第に感情が芽生えたから」とかするだけでも良くて、二人の関係の方に焦点を当てることが大事なものです。
ところが、この作品では、晴は自身の無意識の能力によって、兎角の内に「守りたい」と思わせる感情を作り出していたと明かされます(もちろん伏線は1話から張られています)。
これによって、いわゆる「殺し屋ものあるある」がもう一度問い直されています。「殺し屋の主人公がヒロインと恋に落ちるなんて当たり前でしょ」に対して、「いやホントにそうか?」と疑っています。

『悪魔のリドル 公式ガイドブック』(KADOKAWA)に収録されている、草川啓造監督と、原作の高河ゆん先生、脚本の吉村清子さんの鼎談の中で、高河ゆんさんはこう語っています。

過去作からずっと繰り返していることなんですが、結局、「守る人、守られる人」という関係性が、私の好きなテーマなんです。ただ、だからこそ、それに飽き飽きしている感覚もあって。なので、今回は半分はベタに、半分はひねって構築しています。クールで陰のある女の子と明るくて天然気味な女の子という定番の組み合わせですが、精神的には真逆の関係なんです。弱いから守るのではなく、強いから守る、というのを描きたくて……。[後略]
――58ページ

そのひねった「半分」のうちに含まれてるかは分かりませんが、本作では、ヒロインを守護する騎士的な立場を主人公が自分の意志で選んでいたと思ったら、その役割(ロール)すら実はゲームの上で仕組まれたものだった、茶番を成立させる一要素に過ぎなかった、ということになっています。この点が特徴的です。
(「役割」(ロール)なんて、ちょっとゲーム『メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・リバティ』みたいになってきましたが。)

「呪い」を解く

兎角は、黒組の生徒になるという役割を、大きな力によって強いられており、自分の意志で決めたわけではありません。転校直後、一時的に寮長という役割に任されたのも、自分の意志ではありません。
そもそも黒組という「茶番」では、溝呂木先生が演劇の脚本まで書いてきてしまったことが象徴するように、生徒のやるべきことは全部予め与えられており、個人の意志は関係無いのです。

春紀「ほんとだったら、晴ちゃんはあっち側のはずなのにな。……晴ちゃんだけじゃない、皆ほんとは来たくてこんなとこ来たわけじゃない。何の因果かねぇ……」
――第5問「籠の鳥を外に出すには?」より

寄せ集められた生徒は所詮、いち参加者としての役割に沿って行動するだけです。それぞれが自分の願いをかけて闘いますが、失敗しても情けは一切かけられません。役割から外れた行動を許されません。乙哉が失敗し、慌てて特例を求めた時も、鳰は「ルールっスから」と冷淡にあしらって退場させています。

兎角は「茶番」の中で、自分の意志で物事を決める能力が欠如しています。あるいは、「自分」そのものが欠如しています。だからポンコツって呼ばれるんですよ。
その上、これまで必死に闘ってきたのに、プライマーの秘密が明かされ、晴の守護者という役割を選びとった自分の意志の存在さえ疑われます。
彼女を縛っていたのは「呪い」です。「死人の思いを背負って生きる」ことを兎角はそうたとえていましたが、厳密に言えばそれは、「あの人は自分のことをこう思っているだろう」という自分の中の考えです。自分自身にかける縛りです。
呪いは、「自分はこうあるべきだ」を、「あの人がこう思っているだろうから、自分はこうあるべきだ」に、歪めてしまいます。もういない母親が今も見ていると思って、兎角は殺しに踏み切れないのです。
しかし、(皮肉なことに)晴を「守りたい」という気持ちによって、彼女は「呪い」から脱することに成功します。

兎角「呪いじゃなかった。ずっと思ってた、死人の思いを背負って生きるなんて冗談じゃない、そんなの重すぎて耐えられない、って。
でも、違ってた。私は、ずっと守られてたんだ。晴、気づけたのはきっと……、お前のおかげだ」

――第9問「胸の中にいるのは?(追試)」より

最後に兎角が晴を殺そうとしたのは、この全てが仕組まれた、盛大な「茶番」の中であっても、自分の意志が確かにあることを証明したかったからでしょう。
彼女を好きだという気持ちが、自分の意志の外の力(プライマー)によって作り出されたものではないと証明するなら、晴を「自分の意志」で殺すしかありません。たとえそれがどれだけ不器用な結論に見えても。晴が自身の「生きたい」という強い意志によって、自分の中に守護感情を作り出そうとしてくるとしたら、彼女を自分の手で殺せた時に、自分には自由意志があった、彼女を自分で愛せていた、と言えます。
だから、「愛しているから殺す」という矛盾したような動機でも成立するんです。

晴は晴で、「茶番の中で強いられた役割として生きる」べきか、「自分の意志で自分らしく生きる」べきか、苦しんでいます。晴は、「彼女のために犠牲になった人々がいるから、生きなければいけない」という「呪い」に囚われています。 

「お母さん……。お母さんは晴の事が好きだから守ってくれたの? それとも、晴が……」
――第11問「『祝(ことほぎ)』と『呪(のろい)』の見わけ方」より

晴のおかげで呪いから解かれた兎角は、たぶん、晴を殺すことで、彼女の呪いも解いてやったのだと、私は思います。

兎角「お前の家族も……、私と同じだったと思う。」
――第12話「故に、世界は□□に満ちている」より

私達にも、社会の中で自分が望んでいない状況に放り込まれることがあります。学校のクラス替えでも、新しい職場でも、どこでも。そんな風に、自分でコントロールできない、目的が全て外から与えられるような状況は、茶番にしか思えないものです。
しかし、そこでただ茶番に流されるだけだったら、それこそが「茶番」でしょう。茶番の中で、自分に与えられた役割に従う(=「あの人達がこう思っているから、自分はこうあるべきだ」)のではなくて、自分の力で自分の意志があることを示そうとする時、茶番はいくらでも変えられるのかもしれません。
『悪魔のリドル』は、そんな思春期の女の子達が、自我を求めて必死に闘う姿が描かれているところに、面白さがあると思います。

……ここまで書いておいてなんですが、正直このアニメはあくまでエンタメなので、こんなに考える必要も無い気もします。
ただ、ネット上の感想を読んでると、何だか一部からはこの作品、誤解されてるのかなぁ? って思えて。なのでつい書きすぎてしまいました。私はこの作品、好きです。
原作も追うことにしました。雑誌は買ってないので単行本派ですが、アニメ版とどう描き方や展開が変わってくるのか、そしてどんな結末になるのか、見届けたいです。

以下は、とりとめなく思ったことを書いていきます。

雑感

もっと観たかったところ

溝呂木先生が最後までホントに一般人だったのには驚きました。第1話で兎角に気づかれずに背後に立つという、原作には無い描写まであったので、これは何か裏があるのかと思ってました。思うに第1話製作の時点では、まだ彼の正体をどうするかについて未定だったのではないでしょうか。それが尺の都合により、ただの平凡な教師に落ち着いたと。兎角が気づけなかったのは……、ちょうど晴に見とれてたとか、あるいは溝呂木さんに「匂い」が無かったとかと説明するしかありません。
しえなちゃんは不憫でしたね。12話で11人の刺客を描く作品とは言われますが、黒組ルールが始まったのは3話からなので、実質10話で11人ですし、その尺の犠牲になってしまったと思います。未放送の13話では報われてると信じたい……。
その他、春紀さんや涼ちゃん、番場ちゃん、純恋子様など、もう少しバックグラウンドや心情を掘り下げればよりキャラに魅力が出たかなぁ、と思うキャラもいます。どうしても12話の中でみんな平等に描き切るのは難しいですね。

ポンコツ兎角さん

兎角が、おそらく実際の姿以上にポンコツ呼ばわりされているのも不憫です。が、確かに3話や7話などで見られるあまりに察しの悪すぎるところや、対照的に晴がたくましいところがあるせいで、クールで無関心なエリートというよりも、やや常識に疎くて抜けてる印象の方が強くなってしまっています。9話でせっかく呪いから解かれた(いわゆる覚醒をした)のに、次の10話では晴の方が純恋子様を倒してしまったせいで、兎角の精神面の成長が分かりづらく、11話・12話での彼女の決意の重みがいまいち伝わってこないのももったいないです。
やはり、兎角というキャラの描かれ方に難しい問題があると思います。「強さと弱さのバランス」とでも言いましょうか。もし「強さや暗殺技術では誰よりも優れるけど、精神面で弱点がある」というキャラにしたいなら、もっと兎角の思考を合理化したり、もっと冷静にしたりする余地はあったと思います。一方で晴ちゃんの描き方も悩みどころです。洋画にいるような、襲われている間中キャーキャー騒いでるだけのか弱いヒロインだったら観る側はイライラするでしょう。しかし、いくら修羅場をくぐり抜けてきたからって、自分で何でもテキパキやってしまうと、今度は兎角の立場がありません。
兎角と晴、今まであったようで微妙になかったキャラ同士の組み合わせなので、どうバランスを取るかという点で、このアニメは問題があったかもしれません。

ビジュアル・映像について

キャラのデザインがとても好きです。それぞれに個性が出てて描き分けられていると思います。兎角と晴は互いに対になるようなイメージですし、伊介様とか番場ちゃんは見た目からすぐに印象を作り上げられます。
作画のことは詳しくないんで何も語れませんが、それでもどのシーンでも一貫して綺麗に感じましたね。日常のシーンから激しい戦闘の動きまで、色々止めてじっくり観たいです。

映像関連の演出についてだと、「女王蜂」から連想したと思われる、ハチの巣のハニカム構造(六角形)が随所に見られていて、これも原作には無い演出でしたね。第1話を初見で観ていた時、兎角の呼び捨て云々のシーンで、晴が「兎角……さん!」と言った直後のカット、驚く兎角と鳰を画面分割で描いていますが、その分割の仕方が一般的なアニメのように縦線1本ではなく、六角形の半分のような形をしていたので、注意が向きました。その後の寮の部屋に入るシーンで、部屋に置いてあるデジタル時計も、六角形を2個並べた形でしたので、視聴者の意識に残りやすいようになっています。女王蜂というモチーフについて、映像面で繰り返し暗示し続けていたと、見返すと気づきます。(セリフには織り込みづらいと思うので)

演出ついでで言うと、カイバ先生がよくサイコロを握ってますが、これまた原作(少なくとも1巻)には無い描写だということに気づきました。彼がいつも持ってるサイコロは2つ。面の数の合計は12で、黒組の暗殺者の数と同じで、あるいは六角形2つの辺の数の合計と同じですが、そこに明確なメッセージがあるかは分かりません。
さらにサイコロでいうと、ミョウジョウの理事長の名前「百合目一」も、「一の目」というようにサイコロを連想できます。(苗字の「百合」は、多分作品自体の性質を分かってて付けられたものかと)

アクションについて

最近のアニメの中では抜きん出て、アクションのリアリティにこだわっている方だと思います。兎角の投げナイフを観て、「ちゃんと回転してる!(笑)」とか思わず感動してしまいました。兎角が香子の爆弾から晴を庇った直後、爆音でしばらく耳が利かなくなってる点も細かいと感じました(本当はあの至近距離だったら爆風で脳損傷を起こす気もしますけど……)。
格闘シーンは本当に特筆すべきクオリティだと思います。一時停止しながら観るのが楽しいです。お気に入りは、第6話の春紀戦、第8・9話の伊介様戦、第12話の鳰戦です。
戦闘や暗殺テクニックに関しては、専門のアドバイザーがスタッフクレジットにも載っていますし、アクションのリアルさを出そうとする意気込みが感じられます。


おまけ

最後に、8月31日まで名古屋で開催されていた「悪魔のリドル展」に行ってきた写真とか感想とかをちょろっと載せます。

「悪魔のリドル展」(http://www.diomedea.co.jp/riddle/)は、いわゆるアニメ原画や絵コンテの展示会で、秋葉原での展示の終了後、なぜか名古屋の大須でも8月いっぱいまでやっていました。
この手のイベントって、個人的に「名古屋飛ばし」のイメージがありましたし、放送からもっと時期が経ってからやるものと思ってました。今はファンの記憶が新しいうちに(あとグッズが売れるうちに)開催するんですかね。ともあれちょうど良い具合に行けそうだったので、最終日の8月31日にギリギリで潜入して参りました。ちなみに個人的にこういう原画展示会は初体験でした。(写真OKみたいだったので写真付き)

入口

入口


原画

原画


台本

台本


↑壁三面にアニメの設定資料や原画が並んでで壮観でした。アニメ一つ作るまでに、あれだけの資料がスタッフの間で行き渡るんだと思うと、凄いです。

格闘設定資料1

格闘設定資料1


格闘設定資料2

格闘設定資料2


↑格闘についての資料は特に興味深かったです。なぜか手描きですが、リアルな格闘とはどういうものか、それをどう描くかについて、かなりのこだわりがあったようです。非常に実践的(意味深)なことが書かれてます。格闘や武器については専門の監修者がいるみたいですし(クレジットを見ると)、作りこみが細かいですよね。
日付にも注目すると、どうやらアニメ放送の約4か月前から製作に入っているようですね。

武器設定資料1

武器設定資料1

武器設定資料2

武器設定資料2

武器設定資料3

武器設定資料3


↑武器の設定資料! 8話で(唐突に)出てきた兎角のスタンガンから、すぐに見破られた香子ちゃんのペットボトル爆弾まで、凄く詳しく書いてありました。柩ちゃんの銃って、釘を撃ち出してたんですね……。

アクション原画1

アクション原画1


アクション原画2

アクション原画2


↑机にはアクションシーンを中心として、原画がパラパラ漫画状に集められており、めくってみることで動きが分かります。アニメなので、激しく流動的な動きも、全部1枚1枚の絵に解体されており、その描き込みの細かさに驚きました。
12話の兎角対兎角(鳰)のシーンも、しっかりどちらがどちらなのか書いてあります。

絵コンテ1

絵コンテ1


絵コンテ2

絵コンテ2


↑全話の絵コンテも自由に手に取ることができました。こちらは同様に12話の格闘シーン。鳰の刺青のイメージなど、どの順番でどのカットが挿入されるかも指示があります。

好きなアニメの原画資料に間近で触れるのはこれが初めてでしが、興味深く貴重な体験でした。毎年毎年、大量のアニメが放送されていますが、どの作品の背後にもこれだけ大量の資料があるのかと思うと、驚きです。それだけアニメ製作の現場も大変ということですが。
放送が終わった後でも、こういった形で作品世界に帰ってこられるというのは、何だか良いものですね。もっと早く行って、じっくり見ておけば良かったと思います。

ちなみにグッズはもう品薄になってて、1000円以上購入で貰える何とかというのもすっかり無くなってました。まあ私は絵を見に来たんで良いんです。……結局、前述した『悪魔のリドル 公式ガイドブック』を購入して、会場を後にしましたとさ。
悪魔のリドル ~黒組公式ガイドブック~ (アニメ関係単行本)

タペストリー

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カテゴリー: かんたん感想, かんたん感想 -アニメ

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