アルバム『x』(マルティプライ)を聴いてみた (かんたん感想)

6月25日に発売されたEd Sheeran(エド・シーラン)のセカンドアルバム、『x』(マルティプライ)を、遅ればせながら入手しました! もちろん日本版、デラックスエディションの方ですよ。

Multiply (X)←通常盤
X←デラックスエディション(見分けが付かない)

先日アルバム『+』を買った時以来、もうすっかりEdのファンになってしまったわけです。つい最近、8月上旬にも来日してライブをやってましたが、そのことを私は彼自身の来日直後のツイートで知ったものですから、当然ライブのチケットは取れなくてそもそも予定も空けてなくて……、行けませんでした。残念無念。
いやぁ、凄い行ってみたかったんですけど。チケット争奪戦も激しかったのかな。
あ、代わりに日テレ系の朝番組「スッキリ!!」での生演奏はバッチリ観ましたよ! テレビで動いてるEdの姿を見るのは何だか新鮮な感じでした。
次の来日があれば、その時こそライブで見たいですね。

と、いうわけで、セカンドアルバムです。
これを書いてる時点で「全英チャート8週連続1位」だそうで、すさまじい人気です。
では以下で、いつものごとくかんたんに感想を。


まず全体の印象ですが、変な言い方かもしれませんが、このアルバムでよりEdが垢抜けた感じがしました。
もちろんデビューアルバムの時点でもう十分彼自身のスタイルというのは確立されてましたけど、そのアルバムの大成功の後、公私さまざまな変化を経験したり、いろいろなアーティストやプロデューサーとコラボして曲作りをしたりといったこともあったせいか、より音楽が大胆になったというか、彩りが増えたように感じます。上手く伝わってるでしょうか……。
前作に比べて、より他ジャンルの音楽を取り込むことに貪欲になっている気がします。ヒップホップや、ソウルミュージックっぽい要素も聞こえてきて。彼の声とギターの持ち味を生かしつつも、このアルバムにより自由に音楽を詰め込んでいったように感じます。
とにかく、ここ最近ヘビロテが止まらないアルバムです。Ed Sheeranの音楽がますます好きになりました。

それでは、以下、一曲ずつの感想を書いて終わりにします。

  1. 『One』……柔らかな、いつものギターの音から始まります。アルバムを再生して一番最初にこの音を聴いて、「あぁ、これから彼の音楽が始まるな」と感じさせてくれます、ちょうど『The A Team』のイントロみたいに。低めで静かなAメロ・Bメロから、ファルセットも交えたサビに上っていくところが凄く好きです。そして、2番目のサビの盛り上がりから、“where it goes wrong”でまた落ちていくさまが切ない。
    ↑アルバムバージョンよりキーが高い。
  2. 『I’m a Mess』……音の疾走感とボーカルの情熱に思わず圧倒されそうになる一曲。実質ギターとドラムスとコーラス(とピアノ?)だけのはずなのに、これほどまでに勢いを感じさせるのが信じられません。お気に入り。
  3. 『Sing』……この曲以降、明らかに前のアルバムとは違う空気が漂うようになります。Pharrell Williamsというアーティストが、もの凄いファンキーな味を持ち込んでいて、簡単にテンション上がりそうな一曲に仕上がっています。サビの裏声がちょっと面白い。
  4. 『Don’t』……イントロが頭から離れなくなる曲です。あとPVの軟体ダンスも忘れられません。一方で、タイトルのシンプルさが、突き放すような印象を与えます。Edも語っていましたが、歌詞にイライラがぶちまけられた感じですよね。
  5. 『Nina』……イントロ以降のピアノが何だかこれまでの曲と雰囲気違うな、と思ったら、やっぱりサンプリングでした。このピアノのメロディの鮮やかさが、ヒップホップ的なリズム感と上手くマッチしてると思います。この曲もかなりお気に入りです。
  6. 『Photograph』……落ち着いた雰囲気から重厚なドラムスも加えていって曲の世界観を広げていくのは、何だか前作のアルバムにもあったようなテイストだと感じました。Ed自身によれば、この曲はこのアルバムのための保険だったそうですが(もしひどいアルバムになってもこの曲だけは気に入られるように)、もしかしたらそういう意味で前作に寄せてあるのかもしれません。いずれにしても良い曲ですけどね。
  7. 『Bloodstream』……タイトルも含めて、ちょっと陰鬱さというか退廃を感じさせる一曲。イントロの吸い込まれるようなギターリフとか、“All the voices in my mind Calling out across the line”のコーラスとか、どことなく病的です。“Tell me when it kicks in”の歌詞の語呂の良さが好き。
  8. 『Tenerife Sea』……この曲も穏やかなリフが好きです。他に誰もいない静かな場所で、二人きりで共有する曲のような密やかさを感じます。
  9. 『Runaway』……この曲からまたノリの良いリズムが前面に押し出されてるというか、雰囲気が戻った気がします。歌詞見てると面白いですね、“I love him from my skin to my bones But I don’t wanna live in his home”とか。かつてEdを泊めていた友達をEdの父親に置き換えて歌ったそうですが、正直父親の受難に同情を禁じえません。聴いてる側は楽しい曲です。
  10. 『The Man』……最初この曲を聴いたときはマジでびっくりしました。Edがラップソングから強い影響を受けていることは知っていましたが……、もうこれ完全にラップや! ボーカルそのものにメロディの抑揚が無くて、歌詞を歌うことに重点が置かれてる感じ、まさにそれです。でも聴いてるうちにハマっていく曲だと思います。
  11. 『Thinking Out Loud』……このアルバムでもかなり秀逸な一曲だと思います。温かさがあります。寛容さがあります。情熱があります。希望があります。“Baby we found love right where we are”の歌詞と力強さが好きです。Edが「ウェディング・ソング」と例えていましたが、まさにそんなイメージです。
  12. 『Afire Love』……通常盤ではトリとなる曲です。イントロのメロディが鮮やかなピアノが印象的ですが、これもサンプリングだそう。Edの祖父が亡くなったことが、歌詞作りに関わっているそうで、ところどころに病や死の匂いを感じます。一方でリズム感やラストのコーラスが良いと思います。
  13. 『Take It Back』……ここからはボーナストラック。これまたラップですが、歌詞の1行目によれば、“I’m not a rapper I’m a singer with a flow”だそうです。まあそれはともかく、この曲も自分のシンガー・ソングライターとしての生き方を歌っている、パーソナルで勢いのある歌です。
  14. 『Shirtsleeves』……出だしからドラムがミニマルでストイックな感じに聞こえたので、暗めの曲なのかと思ったら、サビでは急に明るくなりましたね。歌詞を聴けばタイトルの意味が分かるようになっています。
  15. 『Even My Dad Does Sometimes』……静かに寄りそうようなイントロですが、次第に温かい応援歌のように聞こえてきます。“Cos death’s the only thing you haven’t tried But just for tonight Hold on”まだ試していないのは、死ぬことだけだから でも今夜だけは 踏みとどまってほしい)がかなり「ギリギリ」な雰囲気に聞こえますね。
  16. 『I See Fire』……映画『ホビット 竜に奪われた王国』のエンディング曲。歌詞の一部は劇中のトーリン・オーケンシールドのセリフから取られており、”Durin”という固有名詞(中つ国のドワーフの七人の始祖の一人。トーリンの祖先にあたる)も含まれているので、映画の内容を知らないとイメージしづらいところもあります。映画のラストシーンがかなりクリフハンガーであること、でも原作を読んでいる人ならこの後どういう展開が待ち受けているか知っていること、三部作の第二編をまとめると同時に第三編にも繋がないといけないこと……などなど本来非常に難しい立ち位置の曲なのですが、それでも曲作りはあっという間だったそうです。ギターだけのいつものシンプルな曲調から、ラストのサビで一気にスケールを広げる作りは、大作映画にふさわしいですし、またEdのポテンシャルの高さを示していると思います。何度聴いても鳥肌が立ちます……
  17. 『All Of The Stars』……こちらは映画『The Fault in Our Stars』(14年8月現在日本未公開)のエンディング曲のようです。映画は知りませんが、曲の印象だけで言うと、全体的にかなりポップソングしてるな、と思いました(良い意味です)。ピアノやストリングスがとても美しいです。歌詞もロマンチックです。“But both of our hearts believe All of these stars will guide us home”のラインが特に。これまたラブストーリーにふさわしい曲だと思います。

このアルバムも期待に違わず、素晴らしかったです。今を輝くアーティストとして、これからもEdを私は追っかけると思いますw

広告

コメントする

カテゴリー: かんたん感想, かんたん感想 -音楽

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中