アルバム『+』を聴いてみた (かんたん感想)

Ed Sheeranを知ったきっかけは↓の曲です。

『ホビット』はすごい気になってる映画で、YouTubeで色々動画を見ていたときに、この歌声に出会いました。
(結局映画本編はいまだに観ていません……。小さい頃におぼろげに観ただけの『ロード・オブ・ザ・リング』を、もう一度しっかり観直したい思いがあるので、それからになるかもしれません。)

そこからこのアルバム『+』の購入までは割と速かったです。衝動買いみたいなもので、自分の中ではCDの衝動買いは結構異例です。どうでもいいですけどね。
+←通常盤
プラス(初回限定スペシャル・プライス)←追加トラックを含む限定盤。今回こっちを購入。

Ed Sheeranは、イングランドのシンガーソングライターです。生まれは1991年。自分と同年代なので、一方的に親近感を感じてます。はい。
CDに、「住所不定。職業、ストリート・シンガー。」というコピーがある通り、彼は濃密な下積み時代を過ごした人のようです。16歳でロンドンに上京すると、ギター1本を抱えて、知人の家から家へ住処を転々としながら、毎晩ライブをして活動資金を稼ぐという生活を送ります。まさに音楽に生きる人の人生って感じです。
実際、彼の曲を聴いてると、「ここまでずっとギター1本で頑張ってきた」というのが凄い伝わってきます。私はそれがとても好きです。
このデビュー・アルバム『+』は、2011年発売で、UKのチャート上位にも入ったとか。
上述のように、デビューから約2年そこそこで大作映画の主題歌アーティストに抜擢されてますし、もうすぐ新しいアルバム出すみたいですし、今UKで最も注目されているアーティストの一人と言ってよさそうです。いやぁ、良いタイミングで知ることができました……。

以下では、かんたんにアルバムの感想を書いていきます。

まず、全体的な印象ですが、買って正解でした!
見事にハマって、今は彼の曲を毎日聴いてます。

やはり多くの曲でギターが中心になっていますが、聴いていると色んなジャンルの音楽の影響が聞こえてきます。CDの日本語ブックレットを読んでると、彼がロックはもちろん、Eminemなどのヒップホップ音楽も愛していることが分かりますが、実際に何曲かラップの歌い方が含まれてます。アルバムは曲調のバリエーションに富んでいて、次はどんな曲が来るのかと楽しくなります。
何よりが好きです。高音も自在に操って、どこか女性的に聞こえる箇所すらあります。この声が人の心を掴むんでしょうね……。
最後に、一曲ずつ順に感想書きます。

  1. 『The A Team』……この曲で本格的に彼に惹かれました。優しいギターの音や歌詞の押韻が、聞いていて心地良いです。でも、歌詞の意味を見てみると、イギリスの階級社会・貧困問題が背景にあったりして、単純な曲ではありません。ヘロイン中毒の娼婦のことを歌った歌詞だと知ると、“And go mad for a couple grams”の意味も分かったりして、より歌が暗さを帯びます。それでも、彼の歌い方には、皮肉や自嘲、疲労感と共に、ひたむきさ希望も感じられます。アルバムのトップにあって、彼の音楽の世界を端的に知ることができる曲だと思います。
  2. 『Drunk』……いくら享楽的になっても本当の温もりに出会えない、若者特有の感情が感じられて、少し共感してしまいます。テンポの速いラップから、サビで(歌詞に反して)急にシラフに戻るように聞こえるのが面白いです。そして、“All by myself”の叫びが切実です。
  3. 『U.N.I.』……思いのたけをぎゅうぎゅうと詰め込んだようなラップが好きです。“But I know God made another one of me to love you better than I ever will.”の詞が一番心に来ました。こんな言葉を考え付く才能が本当に凄い。
  4. 『Grade 8』……お気に入りの一つです。カッコいい。サビのテンポの良さが頭から離れません。
  5. 『Wake me up』……弾き「語り」とはまさにこういうことかと思わせるような一曲。まるで目の前に歌詞の相手がいて、その人との会話をリアルに聞かされているような気になります。メロディが控えめで、本当に歌うことに重点を置いた曲です。
  6. 『Small Bump』……最初歌詞の意味が分からなかったのですが、胎内で死んでしまった友人の赤ん坊を歌った歌だとブックレットに解説されています。すると、イントロのビートが胎内で聞く母親の心音のように聞こえてきて、鳥肌が立ちました。悲しさが聞き手にも伝わります。
  7. 『This』……シンプルなタイトルに、シンプルな歌詞、シンプルなメロディ。激しいはずの感情をぽつぽつと歌っていくようなボーカルが好きです。
  8. 『The City』……Edの下積み時代の境遇が伝わってくる曲です。サビの“I’m burning on the back street”に彼の孤独感やフラストレーションを感じるとともに、“What I do isn’t up to you If the city never sleeps then that makes two”に彼の強い決意を感じます。お気に入りの曲です。
  9. 『Lego House』……Edはレゴに思い入れでもあるのでしょうか。『U.N.I.』の詞にもレゴが登場しますし、『Drunk』のPVにもレゴブロックが使われてます。彼の独特の感受性を思わせる感じで、明るい曲調が好きです。
  10. 『You Need Me, I Don’t Need You』……彼のこれまでの来歴がこの3分40秒に詰め込まれてます。置いてかれそうなほど素早いラップに、彼の強い向上心を感じさせられます。確かにこれほどの気概があったから、今の彼があるんでしょうね。
  11. 『Kiss Me』……イントロ以降の重いドラムスに、不思議と人間的な温かさを感じます。静かな立ち上がりから、だんだんと切実さを増して盛り上がっていくのも好きです。
  12. 『Give Me Love』……アルバムを買う前からこの曲も印象的でした。サビが好きです。叫びが好きです。最後のコーラスが好きです。ギターもストリングスも好きです。スピーカー越しに聴き手をも巻き込むような情熱が好きです。
    (『The Parting Glass』……アカペラで歌われるアイリッシュ民謡のボーナストラック。(通常盤アルバムでは)Edはこの曲で聴き手達とお別れ(Parting)するわけです。讃美歌みたいな神々しさがあります。オリジナル曲じゃなくて、(向こうで)一般によく知られている民謡をあえて持ってくるあたり、彼の中にある音楽の幅の広さを感じます。)
  13. 『Autumn Leaves』……イントロの柔らかいギターの音色からもう心を奪われました。子守唄のように穏やかであって、ものすごく寂寥と空しさと人肌恋しさをかき立てられます。追加トラックでは一番好きかも。
  14. 『Little Bird』……歌詞で隠喩が前面に押し出されている曲はこのアルバムでは珍しい?気がします。イントロからの力強いビートとリズムギター、さりげないシンセ音が好きです。
  15. 『Gold Rush』……ほんとにフォークソングって感じがします。キャンプファイアーの傍で歌ってそうな。アコースティックギターの陽気さと軽快さが良いと思います。
  16. 『Sunburn』……じっとりとしたエレキギターとともに歌われる歌。孤独さを感じさせられます。(どうでもいいですけど、サビの歌い方がちょっとKate Bushの”Running Up That Hill”に似てる気がします。)

新作のアルバム『X』も近いうちに出るみたいですね……。買っちゃおうかどうか考え中です。もしその時は、またここにレビューを書くことにします。

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カテゴリー: かんたん感想, かんたん感想 -音楽

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