『Bullets』レビュー -アルバム『The Back Room』 各論編

もうだいぶ長いこと続いているこのレビューですが、今回はアルバム『The Back Room』の第8曲、『Bullets』について。

ライナーノーツ的解説

“You don’t need this disease
Not right now”
 (君にこの病は必要ない
 とにかく今は)

この曲はアルバム発売前に既にシングルとして販売されており、アルバム発売以前からのリスナーにとっても印象深い曲となっています。

イントロから全開です、この曲は。高いギターサウンドと力強いドラムが、全体の印象を決めています。それにしてもこの曲だけ他より音量が全体的に大きいような気がするのですが、私だけ?

ボーカル部はベースが主要な役割を果たしています。耳に残る。盛り上がるところとキープするところをきっちり区別していますが、曲の構成としては王道なイメージ。
ただ、“Then it always does”の歌い方・リズムはちょっと変則的に聞こえます。「テテ・テン・テン・テン」って感じに。

歌詞に登場する”disease”(病)の示唆するところは多義的です。「you」の意思はともかく、「I」にとってそれは望ましくない状態を指すようです。
これも本アルバムの文脈から解釈することも可能な単語でしょう。堕落とか退廃といった、他の曲でも扱われているテーマに相当する語だとしたら、この
“You don’t need this disease
Not right now”

という呼びかけや、
“Would you fall down?”
という叫びが、
よりナイーブで切実なものに聞こえてきませんか。

ところで、正直言うと、今でも私にはタイトル”Bullets”が何を指すのか、分かってません……
でもこのサビの、次々と浴びせかけてくるような感じ、弾丸が雨あられと飛んでくるイメージを私は持ちます。曲の尺の持ち方としても、イントロ→Aメロ→サビ→Aメロ→サビ→…という展開が速めで、全体として緊密にまとまっているように感じます。
ともかく、サビはイントロと同じメロディとともに、間髪入れずに歌い上げる様子が心地よいです。

この曲は爽快感あるサウンドを大事にしている印象があります。前回までの曲がどちらかというとダークな音を中心としているとしたら、この曲のサウンドはあくまで明るさや爽快感、どっしりした力強さを感じさせるようです。その意味ではこのアルバムの中では、特異な光を持つ曲です。
しかし、歌詞の面では、やはり他の曲のそれにも通じるものがありますね。

 

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カテゴリー: 良いモノ語り, 良いモノ語り -音楽

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